太る原因は糖質にあり?低糖質ダイエットのメカニズムとは?

ダイエット

近年、「低糖質ダイエット」が減量効果が高いダイエット法として関心を集めています!

「糖質」というと、ケーキやお菓子といった甘いものを想像する方も多いと思いますが、実は、日本人の主食となっている、ご飯やパンといった穀物、おそばやパスタといっためん類も糖質です。また、炭水化物は糖質と食物繊維からなり、そのほとんどが糖質なのです。では、なぜ糖質をカットすることがダイエットにつながるのでしょうか?

今回は、低糖質ダイエットのメカニズムをご紹介します!

なぜ糖質が太る原因になる?低糖質ダイエットのメカニズムとは?

糖質は、たんぱく質や脂質と並ぶ栄養素のひとつであり、体内に入るとブドウ糖に分解され、身体を動かすエネルギー源となります。その際にあまり過ぎたブドウ糖は、肝臓や筋肉にグリコーゲンという形で蓄えられ、ブドウ糖が不足した非常時に再びブドウ糖に戻り、再度利用されます。しかし、蓄える容量には限界があり、肝臓や筋肉に蓄えることのできない糖質は、中性脂肪に変えられ体内に蓄えられてしまいます。

そのため、糖質の摂り過ぎが肥満・太る原因になりますが、その糖質を中性脂肪に変えるのが、インスリンというホルモンです。糖質を摂ると血糖が上がりますが、この時に膵臓からインスリンが分泌され、血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉に移動させて血糖値を下げる働きをします。インスリンは「肥満ホルモン」と呼ばれていますが、これは血糖値が急激に上昇すると、身体の中でインスリンが過剰に分泌され、太りやすくなってしまうためです。

つまり、「太る原因は糖質にあり、肥満を防ぐためには、糖質を制限することで血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を抑制する必要があるというわけです!これが、低糖質ダイエットで痩せる・太らない体質になるメカニズムです。

糖質を摂らなくても大丈夫?エネルギー不足にならない理由とは?

糖質は体内でも作られる?糖質を作り出す糖新生とは?

糖質は、身体のエネルギー源のひとつですが、糖質は摂らなくても大丈夫です!糖質がなくても脂質でエネルギーをまかなうことが可能です。また、体内には、「糖新生」という糖質を作り出す仕組みがありますので、血糖値が低くなりすぎることなく、糖が不足してもエネルギー不足になることはありません。

体内でブドウ糖が不足したとき、身体はこの糖新生によって、不足している分のブドウ糖を作り出し、血糖値の補正を行おうとしますが、その際に中性脂肪が燃焼します。

つまり、「糖質を制限して体内にブドウ糖が不足することで、体内の脂肪がどんどん燃えていく」というわけです。これが、低糖質ダイエットで痩せる・太らない体質になるもうひとつのメカニズムです。

糖新生では、たんぱく質を分解してエネルギーを生成します。そのため、健康な状態で低糖質ダイエットを行うためには、たんぱく質が必要不可欠になります。

低糖質ダイエットでも脳がエネルギー不足にならない理由とは?

「疲れている時は甘い物を食べれば良い」や「頭を使った後は糖分を摂りたい」ということを聞いたことがあると思いますが、それは、脳にとって最も速効性のあるエネルギー源はブドウ糖(グルコース)だからです。

では、「糖質(ブドウ糖)を制限しても大丈夫?」と思う方もいると思いますが、大丈夫です。体内にブドウ糖が不足した際に行われる糖新生によって、肝臓では「ケトン体」という物質が作られます。そして、このケトン体が、ブドウ糖に代わる脳のエネルギー源になってくれるため、脳がエネルギー不足になることはありません。

糖質を制限することが健康につながる理由

糖質を摂取すると血糖値が上がりますが、糖質を過剰に摂取すると血糖値が急上昇してしまいます。その血糖値の急上昇は、血管を傷つけ、血流を悪化させるなどにより、動脈硬化の原因にもなります。さらには、過剰な糖質は体内のたんぱく質と結びつき、「糖化たんぱく質」となって肌や髪、骨など全身の老化を進行させます。

そのため、糖質を制限する低糖質ダイエットは、病気や健康・老化のためにも有効なダイエット法と言えます。

まとめ

太る原因は糖質にあり!そのため、肥満を防ぐためには、糖質を制限することで血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を抑制する低糖質ダイエットで、痩せる・太らない体質にすることが大切です。また、体内には、糖質を制限して体内にブドウ糖が不足することで、体内の脂肪がどんどん燃えていく「糖新生」というメカニズムがあり、痩せる・太らない体質にしてくれます。しかし、「糖新生」では、たんぱく質を分解するため、たんぱく質を摂取する必要があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました