紫外線がシミ・シワの原因?身体への影響と対策!

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紫外線は、気付かないうちに肌をむしばみ、シミやシワ、皮膚がんなどの原因になるというイメージが強いと思います。しかし、実はそれだけではなく、紫外線を浴びるということがストレスになり、疲れを引き起こすということもわかっています。

そのため、しっかりとした対策が必要になりますが、バッチリ対策できていると思っていても、紫外線対策には意外な落とし穴がたくさんあります。

そこで今回は、紫外線についての知識と身体への影響、そして正しい紫外線対策法をお伝えします。

紫外線とは?

紫外線は、波長の違いでUV-A(A波)・UV-B(B波)・UB-C(C波)の3種類に分けられます。

A波は、波長が長く、皮膚の深くまで入って真皮の繊維を傷つけてしまいますので、シミやシワ・たるみの原因になります。

一方、B波は、波長が短く、皮膚に炎症を起こして日焼けの状態を作ったり、細胞のDNAに傷をつけてしまいますので、皮膚がんを引き起こす原因なります。

C波はオゾン層に吸収されますので、地表には到達しません。

日焼けの種類

引用:紫外線-環境省

日焼けは、赤くなってしまうサンバーン(sunburn)と一般的に黒くなるサンタン(suntan)の2種類があります。

サンバーンは紫外線にばく露した数時間後から現れる赤い日焼け(紅斑)で、サンタンは赤い日焼けが消失した数日後に現れ、数週間から数ヵ月続く黒い日焼けです。

紫外線の強さと量

紫外線の強さ

紫外線の強さは、時刻や季節・天候・オゾン量によって大きく変わります。

時刻・季節

同じ気象条件の場合、太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届きます。そのため、一日の中では正午ごろ、日本の季節では6月から8月に最も紫外線が強くなります。

天気・天候

紫外線は晴れの日を100%とした場合、曇りの日はおよそ60%、雨の日でもおよそ30%降り注いでいます。

また、山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届きます。標高の高いところに住む人たちは強い紫外線を浴びるために、標高の低い土地に暮らす人と比較して大きな影響を受けます。

その他

紫外線の反射にも注意しましょう。アスファルトなら10%、砂浜や水面はプラス10~20%の照り返しがあるとされています。

また、雪や砂は紫外線を強く反射しますので、スキーや海水浴のときには、強い日焼けをしやすくなります。

紫外線の量

紫外線の強さに時間をかけたものが紫外線量になります。

そのため、弱い紫外線でも長い時間浴びた場合の紫外線量は、強い紫外線を短時間浴びた場合と同じになることもありますので注意が必要です。

UVインデックス

紫外線の人体に与える影響は、波長によって異なります。

そのため、紫外線の波長ごとに異なる人体への影響度合いを総合的に評価した指標として、国際的にUVインデックスが広く用いられています。

『UVインデックス= CIE 紫外線強度×40』で求めることができます。

紫外線による身体への影響

影響①:シミ・シワ

肌が紫外線を浴びると、表皮の一番下にあるメラノサイトという細胞が活性化して黒いメラニン色素を分泌し、肌を黒くします。

通常メラニンは、一定期間経つと生成されなくなり剥がれ落ちますが、紫外線を浴び続けると、メラノサイトに異常が起こってメラニンを過剰に分泌し、それがいつしかシミになってしまいます。

さらに、コラーゲンなどを作り出す機能が低下し、真皮と呼ばれる肌の内部構造が崩壊、皮膚の一部にひずみができてシワになります。

影響②:疲れやすい

紫外線は細胞や遺伝子を傷つけます。

すると、身体はそれらを修復しようと活動し、私たちの意思とは関係なく体力を消費するため疲労度が増します。日向にいたときと日陰にいたときの疲労度には大きな違いが出た実験結果もあります。

紫外線による細胞レベルの障害は日焼け止めで防ぐことができますが、紫外線が目にあたると目の表層に炎症が起こり、その刺激が脳に伝わって身体がストレスを感じます。

つまり、紫外線による疲労の落とし穴は「目」と言えます。さらに、紫外線は白内障の原因にもなります。紫外線の脅威が増すのは午前から昼の時間帯ですが、目に対しては、紫外線がダイレクトに入る午前9時と午後2~3時ごろが注意すべき時間とされています。

効果的な紫外線対策

対策①:日傘

日傘の色は黒がおススメです。さす時にはまっすぐ頭に近づけ、顔を守るようにしましょう。肩にかけると、浴びる紫外線量がアップします。

なお、日傘は、経年劣化で繊維が傷んで、UVカット率が下がることがあります。そのため、1~2年で買い替えるか、UVカットスプレーをかけるなどの対策をしましょう。

対策②:帽子とストール

紫外線は上から注ぎますので、身体の中でも上にある頭やおでこを紫外線から守りましょう。

帽子は全体にツバがあるものにしましょう。また、メッシュは涼しいですが、紫外線対策であればメッシュではない方が良いです。

さらに、首に巻くストールがあると首への直射日光を防ぐことができ、熱中症対策にもつながります。

対策③:サングラス

目から紫外線を取り込みますので、サングラスで紫外線を防ぐことも有効です。しかし、レンズが濃い色のサングラスをしていると、明るい場所にいる時よりも、瞳孔が開いた状態になります。すると、逆に紫外線を多く取り込んでしまいやすくなり、水晶体にダメージを与え、視力の低下や白内障のリスクを高めてしまいます。

そのため、UVカット加工が施された、色の薄いレンズがオススメです。さらに、反射などによって横などの隙間からも紫外線が入ってきますので、目の周りもしっかりと覆う形のものがベストです。

対策④:洋服

紫外線を防ぐなら黒色の洋服が一番です。

黒以外で紫外線カット率が高くのは、黄色の96%、青色の91%、赤色の90%です。

日焼け止めの正しい塗り方と紫外線対策の落とし穴

塗り方①:日焼け止めはたっぷりと重ね塗りが必要

日焼け止めは、薄く一度塗りしただけでは十分な効果が発揮されません。1度塗って肌に馴染んだ後に、もう1度塗り重ねる事が大切です。また、首や腕などの露出する箇所も、同じくたっぷりと重ね塗りが必要です。首からデコルテ・うなじ・耳・生え際などの塗り忘れにも注意しましょう。

なお、重ね塗りする日焼け止めの適正量は、サラサラの乳液タイプの場合「五百円玉×2枚分」、とろみのある乳液タイプ「五百円玉×1枚分」が目安となります。

塗り方②:定期的に塗り直しをする

日焼け止めは、製品によって差がありますが、日焼け止めは紫外線が当たる事で機能が落ちてきます。そのため、焼け止めの機能を保つためには、2~3時間毎の塗り直しが必要です。

仕事などで化粧が落とせないという方には、メイクの上からでもできるパウダータイプの日焼け止めがオススメです。

塗り方③:顔への強い刺激を避ける

日焼け止めは、膜を作るだけで十分に機能を発揮しますので、強くこすったり、叩いたり、すり込んだりする必要はありません。

逆に顔への強い刺激は、たるみの原因になってしまいますので、注意しましょう。

塗り方④:室内でも日焼け止めを塗る

シミ・シワ・たるみの原因になる紫外線A波は、(窓ガラスの材質によっても異なりますが)約80%が透過してします。そのため、室内でも直射日光は避け、日焼け止めを塗りましょう。

紫外線と食べ物の関係

肌を若々しく保つ食べ物とは?

紫外線などの酸化ストレスから肌を守るのは、抗酸化作用の高い成分が重要であり、その代表格が緑黄色野菜や旬の果物に多く含まれるビタミンA・C・Eやポリフェノールです。

さらに、オススメなのが海藻類やゴボウに多く含まれている水溶性食物繊維です。水溶性植物繊維は腸内環境を整えますが、腸内環境が整うことで皮膚の水分量が増え、キメの整った肌になる事がわかっています。

老け肌を進める意外な食べ物とは?

オレンジなどの柑橘類、セロリやパセリに多く含まれているソラレン(光毒性物質)は、摂取した後に日に当たることで、肌が紫外線の影響を受けやすくなります。

そのため、オレンジなどの柑橘類を摂取したい場合は、老け肌防止のためにも朝や昼は避け、夕方から夜に食べるのがオススメです。

まとめ

紫外線は、暑さだけではなく、シミやシワ、皮膚がんのみならず、疲れやすさに繋がるなど、身体への影響は大きいのものです。

紫外線の強い季節は、正しい紫外線対策をしてお出かけを楽しみましょう。

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