胃痛の原因はカフェイン?摂り過ぎの影響と対策

美容・健康

あれ?暴飲暴食していないのに胃痛がするなんてことはありませんか?胃じゃなくて心臓が悪いのかな?他の病気かな?と心配になる方も多いのではないでしょうか?

その胃痛の原因はカフェインの摂り過ぎかもしれません。カフェインの摂り過ぎによって、胃痛・吐き気・気分が悪くなるなどの他に、高血圧や骨粗鬆症などの病気のリスクもあります。

そこで今回は、カフェインの摂り過ぎによる影響と症状、胃痛などの症状を起こさずおいしくコーヒーが飲める対策についてご紹介します!

カフェインの摂り過ぎによる影響と症状とは?

カフェインの摂り過ぎによる症状は、胃痛のみではなく、多岐にわたります。

症状①:胃痛・吐き気・気分が悪くなる

カフェインには、クロロゲン酸によって胃液分泌を促進する働きがあります。

そのため、過剰に摂取すると胃液や胃酸が必要以上に分泌されますので、胃痛や強い吐き気・気分が悪くなることもあります。

また、酸化の進んだコーヒーは独特のにおいがあり、それが原因で気分が悪くなるということもあります。

症状②:腹痛・下痢

カフェインは、クロロゲン酸やポリフェノールの一種であるタンニンによって腸の粘膜にも影響を及ぼします。

カフェインには交感神経を刺激する効果がありますので、過剰に摂取すると自律神経が乱れて胃腸の働きが活発になり、腹痛や下痢の原因になります。

潰瘍性大腸炎やクローン病などの人は、カフェインが腸を刺激し、血便を起こすこともあります。

症状③:頭痛・めまい

脳の中枢神経を興奮させる覚醒作用がありますので、「眠気覚まし」として使われるカフェイン。取りすぎると中枢神経系が過剰に刺激されてしまい、めまいを引き起こすおそれがあります。

血管収縮作用があるカフェインは、血管拡張が原因の頭痛に対する鎮痛作用があるといわれていますが、取りすぎるとかえって頭痛がひどくなる場合も。頭が痛いとき、自己判断でカフェインを取ることは避けましょう。

症状④:中枢神経の異常(興奮・不眠・心拍数の増加・動悸)

カフェインには身体への指令に関わっている中枢神経の異常をきたし、交感神経を優位にする働きがあります。

交感神経が優位になることで、興奮・不眠・心拍数の増加・動悸・イライラ感・不安感・震えなどの不調につながる症状が出現する可能性があります。

症状⑤:貧血

カフェインには、タンニン酸によって鉄の吸収を阻害しますので、貧血の原因になります。

症状⑥:肌荒れ

カフェインの覚醒作用によって、睡眠の量や質が下がり肌荒れを引き起こすことがあります。

症状⑦:歯の黄ばみ・口臭

コーヒーが口腔内環境を変化させ、歯の黄ばみや口臭の原因になることがあります。

症状⑧:足がつる

コーヒーの利尿作用により体内の水分量が減りますので、コーヒーを飲みすぎることで足がつる原因になることがあります。

症状⑨:アレルギー

コーヒーにもアレルギーはあります。

コーヒーアレルギーの主な症状は、吐き気・頭痛・貧血・腹痛などです。アレルギー症状には個人差がありますので、自分がコーヒーアレルギーを持っていると気づかない人もいるかもしれません。

コーヒーを飲んだ後に症状が出る方は、一度病院で検査してもらいましょう。

カフェインを摂り過ぎることによる病気のリスクとは?

カフェインを摂り過ぎることで、高血圧や骨粗鬆症など病気の発症リスクが上がる可能性があります。

リスク①:高血圧

肝臓の機能が低下している人が、長期間コーヒーを過剰摂取しつづけると、高血圧のリスクが上がる可能性があります。

リスク②:骨粗鬆症

カルシウムの摂取量が少ない人は、カフェインの利尿作用によるカルシウムの排泄促進により、骨粗鬆症になる可能性があります。

腎臓機能が低下している人は要注意!

コーヒーにはカリウムが含まれています。
健康な人がコーヒーを飲む分には大丈夫ですが、腎臓の機能が低下している場合は負担が大きくなるでしょう。
特にインスタントコーヒーにはカリウムが多く含まれていますので、注意しましょう。

カフェインが多く含まれる飲み物は?

カフェインは、コーヒーだけではなくさまざまな飲み物に含まれています。

100mlあたりのおおよそのカフェイン含有量は下記の通りです。

  • コーヒー:60mg
  • エナジードリンク・眠気覚まし飲料:32~300mg
  • 玉露:160mg
  • 紅茶:30mg
  • 煎茶:20mg
  • ウーロン茶:20mg

最もカフェイン濃度が高かった飲み物は、エナジードリンク・眠気覚まし用飲料です。また、玉露やコーヒーにも多く含まれていますので、飲み過ぎには注意しましょう。

胃痛などの症状を抑える飲み方

コーヒーは好きだけど胃が痛くなるから飲めないと悩んでいる方は必見です!

胃痛などの症状を抑える飲み方をご紹介します!

対策①:ミルクを入れる

コーヒーを飲むときには、牛乳やコーヒーフレッシュ等のミルクを入れて飲みましょう!

ミルクに含まれる油分が胃の粘膜を覆い、カフェインやクロロゲン酸から胃を守ってくれますので、胃痛の軽減を図ることができます。

ブラックコーヒーがお好きな方は、対策②・対策③を実行して頂き、胃痛がするときはミルクを入れるようにしましょう。

対策②:空腹時に飲むのは避ける

コーヒーは空腹時に飲むのは避けましょう!

コーヒーには胃液分泌を促進する働きがありますので、空腹時に飲むと消化するものがないため、胃が荒れる原因になってしまいます。また、空腹時にコーヒーを飲むことは、胃潰瘍に繋がる恐れもありますので、避けるようにしましょう。

コーヒーを飲む場合は、必ず食事中もしくは食後に飲むようにしましょう。

対策③:カフェインレスのコーヒーを飲む

カフェインレスのコーヒーを飲むようにしましょう!

コーヒーに含まれるカフェインが原因で症状が出ていますので、カフェインレスコーヒーやデカフェなど、カフェインが含まれていない、もしくはほとんど入っていないコーヒーを飲むことで、通常のコーヒーよりも胃酸の分泌を抑えることができます。

しかし、カフェインレスコーヒーにもカフェインは含まれていますので、飲み過ぎには注意しましょう。

コーヒーは1日何杯まで?1日の摂取量・目安とは?

日本ではカフェインの1日の摂取許容量は設定されていません。しかし、世界では最大400mg/マグカップ3杯までと設定されている国もありますので、それを参考にしましょう!

なお、WHO(世界保健機構)によると、妊婦さんは1日300mg/マグカップ2杯までと設定されており、過剰摂取によって、低体重児の出産・早産・死産に繋がるリスクが報告されていますので、飲み過ぎには注意しましょう。

カフェインの致死量は?

カフェイン中毒による死亡事故は稀に起こっています!

致死量については、個人差が非常に大きいですが、一般的には5000mg~10000mg(5g~10g)と言われています。

100mlあたりのおおよそのカフェイン含有量は下記の通りです。

  • コーヒー:60mg
  • エナジードリンク・眠気覚まし飲料:32~300mg
  • 玉露:160mg
  • 紅茶:30mg
  • 煎茶:20mg
  • ウーロン茶:20mg

つまり、1日あたりコーヒーは80杯、エナジードリンクは60本、眠気覚ましドリンク剤は40本が致死量の目安となります。

まとめ

胃痛の原因は、暴飲・暴食以外にもカフェインの摂り過ぎでも起こります。心当たりのある方は少しカフェインの摂取量を減らして様子をみてみてください。それでも胃痛が改善しない場合は、お近くの医療機関を受診してください。

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