髪のトラブルの一つと言えば、「白髪」ですよね!
まだ白髪が生える年齢ではないのに白髪が目立ってきたと、ショックを受けたり、お悩みの方も多いのではないでしょうか?白髪は実年齢より老けて見えたり、気分が落ち込んだり、あまり良いものではないですよね。
そこで今回は、白髪になる8つの原因をご紹介します!
白髪になる仕組みとは?
実は生まれたての髪はすべて白髪なのです!
毛根にある毛母細胞は、毛乳頭から栄養や酸素を受け取り、細胞分裂をすることで髪の毛を作り出します。しかし、作られたばかりの髪は、黒色のもととなるメラニン色素が含まれていませんので、すべて白髪です。その後、色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)で作られたメラニン色素が取り込まれることにより、黒い髪となって生えてきます。
メラノサイトがメラニン色素を作るには、チロシナーゼという酵素の働きを必要とします。しかし、老化や加齢などさまざまな原因によって、メラノサイトの機能が低下する(産生が衰える)と、チロシナーゼの働きも低下し、メラニン色素は作られず、色が着かないままの髪が頭皮から生えてきます。これが白髪の正体です。
白髪になる8つの原因
白髪の原因は、黒髪にするためのメラニン色素を作るメラノサイトの機能が低下してしまうことです。メラノサイトの機能低下の原因は、明確には解明されていませんが、考えられるその原因は次の通りです。
白髪の原因①:老化・加齢
老化や加齢によって、体内の血流量が低下することで、シンプルにメラノサイトの機能が低下し、体内のチロシナーゼは減少し、メラニン色素が作られなくなります。
髪の毛のヘアサイクルは4~6年で抜け落ちますが、抜け落ちる際にメラノサイトも同時に失われます。若い時は、次の髪が生えてくる際にメラノサイトも再生しますが、老化・加齢と共に再生しない場合が増え、白髪の増加につながります。
白髪の原因②:遺伝
白髪のなりやすさには個人差があります。抜け毛や薄毛と比較しても、白髪は遺伝的な要因が関係していると言われており、メラニン色素が生成されにくい遺伝子や、成長ホルモンの分泌量が少ない遺伝子などが遺伝することが研究により証明されています。
そのため、家族や親族に若くして白髪が多く生えている人がいる場合は、メラニン色素が生成されにくい遺伝子を持っている可能性が高く、白髪になりやすい可能性があります。特に、若白髪は遺伝的要素が強く、この場合は対応が難しくなりますので、カラーリングなどの対処法などを続けることが多くなります。
白髪の原因③:栄養不足・食生活の乱れ
色素細胞の機能を保つために必要な栄養が不足していたり、食生活の乱れなどによって、メラノサイトの働きに必要な栄養素やメラニンの材料になる栄養素が不足し、細胞の代謝が正常に行われていなかったりすると白髪の原因になります。
摂取が必要な栄養素①:たんぱく質
髪の毛の主成分は90%以上がたんぱく質の一種であるケラチンと呼ばれるものです。ケラチンは18種類のアミノ酸から作られており、その中でも特にL-リジンとチロシンと呼ばれるものが重要です。L-リジンはオルニチンと一緒に摂取することで、髪の育成を促す働きがあり、肉類・卵・大豆などに多く含まれています。チロシンは、メラニン色素の原料となるものの一つで、チーズや大豆に多く含まれています。
たんぱく質は、過度なダイエットや偏食などによって、不足してしまう可能性があります。
摂取が必要な栄養素②:ミネラル(アルギン酸・亜鉛)
黒々とした髪を作るためには、カルシウムや銅などのミネラル類の摂取が重要です。
また、髪の成長に特に重要なのは、アルギン酸・亜鉛です。アルギン酸は、海藻のヌメリを作り出している成分で、髪の保護をしたり、頭皮の乾燥を防ぐ役割があり、海藻類に多く含まれています。亜鉛は、髪の成長に必要なタンパク質の吸収を高める働きがあり、魚介類やナッツなどに多く含まれています。
ミネラルは体内で作り出すことができない栄養素ですので、意識して食事に取り入れましょう。
摂取が必要な栄養素③:ビタミン(ビタミンC・パントテン酸)
肌や髪を作るために必要なコラーゲンの生成に欠かせないのは、ビタミンCです。多くの種類があるビタミンですが、その中でもビタミンCは、潤いのある健康な肌や髪を作るのに欠かせない存在です。ビタミンCは、いちごや柑橘類に多く含まれています。
また、パントテン酸は、身体を作るあらゆる細胞やホルモンの合成を助ける働きがあり、レバーや納豆に含まれています。
摂取が必要な栄養素④:鉄分
鉄分も白髪にとって大事な栄養素となります。
鉄分は、過度なダイエットや偏食、重い生理や妊娠・授乳など、さまざまな面で女性は男性より鉄の排泄量が多く、不足してしまう可能性があります。鉄分が不足してなる貧血である、鉄欠乏性貧血の場合も多く、貧血が慢性化すると髪質が悪化し、白髪も年齢相応以上に進行してしまいますので、注意しましょう。
白髪の原因④:睡眠不足
睡眠不足によって、細胞が生まれるために必要な代謝が低下し、毛母細胞の働きが低下します。
また、睡眠中には、メラトニンという体内の活性酸素を除去するためのホルモンが分泌されます。しかし、睡眠不足によってメラトニンの分泌が減少し、活性酸素が体内に残ることで、老化現象を加速させると共に、免疫力低下にもつながり、白髪や抜け毛が多くなる原因になります。
白髪の原因⑤:ストレス
過度のストレスも白髪に関係していると言われています。マリー・アントワネットがショックのため一夜にして白髪になった話が有名ですが、必要以上のストレスを強く受けると大量の活性酸素を発生させ、大量のビタミンCを消費します。活性酸素は老化現象を加速させると共に、免疫力低下にもつながり、白髪や抜け毛が多くなる原因になります。
また、ストレスは、交感神経を優位にさせ、皮脂の分泌を活性化させてしまいます。この皮脂が頭皮に増えると、メラニン色素を作り出すメラノサイトの働きが抑制され、白髪が生える原因となります。
なお、この皮脂と頭皮の雑菌が混ざると、フケやかゆみを誘発したり、抜け毛や細毛の原因となります。さらに、皮脂が雑菌を増殖させると、加齢臭の原因となるノネナールという物質を発生させることにもつながります。
白髪の原因⑥:ホルモンバランス
妊娠や出産によるホルモンバランスの影響や、授乳による栄養不足やミネラル不足によって、白髪の原因になります。
白髪の原因⑦:紫外線
頭皮が紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、毛母細胞がダメージを受けることで、メラノサイトの機能も低下し、白髪の原因になります。
白髪の原因⑧:血行不良
血行不良になると、体内の細胞に栄養を送る血流が悪くなり、必要な栄養素が頭皮まで届かなくなります。すると、髪の成長や白髪の抑制に必要な栄養素が毛母細胞まで届きにくくなり、白髪の原因になります。
まとめ
白髪になる原因は多々あります。 白髪は実年齢より老けて見えたり、気分が落ち込んだりとお悩みの方も多いと思いますので、しっかり原因追及しましょう!
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