年齢とともに深くなるシワ!シワは実年齢よりも老けた印象を与えやすいため、悩みのひとつになっている方も多いと思います。
シワには、種類・タイプがあるのをご存じでしょうか?また、シワの原因は紫外線やストレス、間違ったスキンケアなど、さまざまです。そのため、シワの予防・対処には、その種類や原因に合わせたものが必要になります。
そこで今回は、シワの種類と今すぐできる予防法・対処法をご紹介します!
シワの種類・タイプ
シワと言っても、ちりめんジワ・乾燥シワ・小ジワ・たるみジワ・紫外線ジワ・笑いジワなどさまざまな種類・タイプがあります。
シワのできる肌は、この図のように、外側から「表皮」・「真皮」・「皮下組織」という3つの層から出来ており、「表皮」と「真皮」にシワができます。
そのため、「表皮ジワ(小ジワ):ちりめんジワ(乾燥シワ・表情ジワ)」と「真皮ジワ(大ジワ):ほうれい線・目の下のたるみジワ・紫外線ジワ」の2つに大きく分類することができます。
①表皮ジワ(小ジワ):ちりめんジワ(乾燥シワ・表情ジワ)
表皮ジワは、ちりめんジワと呼ばれており、乾燥シワや小ジワ、笑いジワや眉間・額・目尻のシワなど表情ジワのことを指します。
肌の一番表面にできる浅く細かいシワであり、皮膚の水分や柔軟性が失われることが原因で生じます。普段は目立つ事がないのですが、表情によって目もとや口もとの表情ジワから細かく現れるのが特徴です。
表皮にのみ起こるシワですので、十分に水分や油分を補うことで比較的改善しやすいのも特徴ですが、加齢とともに肌内部の変質が生じると溝が深まり「真皮ジワ」に進行してしまいます。さらに段階が進むと、ほうれい線やマリオネットライン(口角から下に向かってできるシワ状のライン)が目立つようになります。
②真皮ジワ(大ジワ): ほうれい線・目の下のたるみジワ・紫外線ジワ
真皮ジワは、表皮ジワが進行した状態のシワであり、ほうれい線や目の下のたるみジワ・紫外線ジワなどを指します。
加齢による肌老化や紫外線ダメージによって、真皮にあるコラーゲンやエラスティンが衰え、肌の弾力が失われることが原因で生じます。皮膚のたるみによって溝が深く刻まれた大ジワのため、とても目立つのが特徴です。
たるみは、加齢による表情筋の衰え・紫外線ダメージによるハリ弾力の低下・代謝の低下による脂肪の増加など、様々な原因によって皮膚が垂れ下がってしまう現象です。たるみジワは顔の厚い脂肪が支えきれなくなった場所に生じるもので、たるみの生じる場所によって「ほうれい線」や「黒クマ」というように呼び名が変わります。
たるみジワは、コラーゲンやエラスチンなどのハリ成分が減少することで肌がたれ下がってできるシワです。頬や口もと、目もとなどにできやすい傾向があります。
紫外線ジワは、紫外線が肌の奥深くにあるコラーゲンやエラスチンに悪影響を与えることで、肌を支えられなくなってできる大きなシワのこと。
シワができる原因とは?
実は、シワは生活習慣が大きな要因となっています。具体的には「乾燥」と「紫外線」、これに「加齢」が加わり3大原因と言われています。なかでも紫外線は、老化に大きな影響を与えています。
原因①:気温や湿度低下による乾燥
気温や湿度が低い環境では、肌の水分が奪われて乾燥しやすくなります。乾燥によって肌のキメが乱れることで細かいシワができやすくなります。
原因②:紫外線ダメージによるもの
紫外線を浴びると、肌の乾燥だけではなく、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンの減少を招きます。たかが紫外線を思われがちですが、長年にわたる紫外線ダメージの蓄積によって、たるみと乾燥による深いシワや小ジワが多数刻まれます。
原因③:加齢による肌の弾力低下
加齢とともに肌の弾力成分のコラーゲンやエラスチンが減少して、肌がたるみやすくなります。肌がたるむと皮膚が寄り、シワができやすくなります。
原因④:女性ホルモン量の低下
女性の更年期には、肌の健康に深く関わる女性ホルモンのエストロゲンが減少します。その結果、肌の弾力やハリが減少して、シワができやすくなってしまうのです。
シワのできやすい場所とシワができる原因
目尻・目元
目尻や目元は、年齢サインがでやすい場所のひとつであり、疲れた印象や老けた印象を与えやすくなります。
目尻・目元は目の下と同じく皮膚が薄くダメージを受けやすい場所です。クレンジングでゴシゴシこすることで乾燥します。長時間のパソコンやスマホ操作によって結果的に代謝が低下することも原因のひとつです。
目の下
目の周りは皮膚が薄く皮脂が少ないため、もともと乾燥しやすい場所です。
それにも関わらず、クレンジングで強くこすることで乾燥が加速して、ちりめんじわと呼ばれる小ジワができる原因になります。また、長時間のパソコンやスマホの操作によって目が疲れることで血行が悪くなり、肌の代謝が低下してシワができやすくなります。
おでこ
おでこは、見た目で老けた印象を与えやすい場所ですが、紫外線や表情筋のクセ・乾燥などの影響を受けやすい場所です。
また、皮脂によるテカリが気になることで、あぶらとりフィルムやティッシュで過剰に皮脂を取り除いてしまいやすいものです。しかし、過剰に取り除いたことで皮脂不足になってしまい、その結果おでこは乾燥して小ジワができてしまいます。さらに、おでこを上下に動かすクセがある方も小じわができやすくなります。
眉間
眉間は、おでこと同じく、紫外線や表情のクセ・乾燥などの影響でシワができやすい場所です。
長時間のスマホ使用や遠くのものを無理やり見ようとしたり、考え事をしている時などは、眉間にシワができやすくなります。
首
首は、顔よりも皮膚が薄く乾燥しやすい場所です。
また、汗をかくことで肌表面の水分が奪われてより一層乾燥が加速します。さらに、長時間のスマホや読書など、下を向く姿勢を長時間続けることでシワができやすくなります。
今すぐできる!シワの予防法・対処法
年齢を重ねると、どうしてもシワはできてしまいます。シワがあると見た目で老けた印象を与えやすくなりますので、シワが目立たないように若々しい肌を目指し、保湿ケアを始めとしたお手入れをしていきましょう。
しかし、シワといっても表皮ジワ(小ジワ)や真皮ジワ(大ジワ)など、さまざまな種類があります。そのため、それぞれシワの種類に応じた原因・対処法・予防法を確認し、適切に対処しましょう。
予防法・対処法①:毎日の丁寧なスキンケア・保湿
毎日地道に丁寧にスキンケア・保湿をすることが大切になります。
女性がスキンケアをしないということはないはずですが、早めのお手入れが大切になります。乾燥を防ぐために、化粧水や美容液・乳液・クリームなどで十分に保湿しましょう。また、乾燥が特に気になる部分には、乳液やクリームを重ね塗りするとより効果が期待できます。
さらに、手と首は年齢を表す場所となりますので、特に優しく・丁寧にスキンケアをするように心がけましょう。
シワに有効な成分が配合されているコスメを使う
乾燥や加齢のために、シワに有効な成分を配合したコスメ(スキンケアアイテム)でお手入れすることでより効果が期待できます。
<表皮ジワ(小ジワ):ちりめんジワ(乾燥シワ・表情ジワ)の予防・対処>
表皮ジワ(小ジワ)の予防・対処には、徹底した保湿で乾燥ダメージを改善・保水力アップの成分が配合された化粧品を補給することが大切になります。
そのため、肌の保水力を高める「ヒアルロン酸」・「セラミド」・「ステアリン酸コレステロール」の成分が多く配合されているコスメがおすすめです。
<真皮ジワ(大ジワ): ほうれい線・目の下のたるみジワ・紫外線ジワの予防・対処>
大ジワは保湿だけではなく、コラーゲンを増やす作用のある成分を高配合した化粧品を取り入れることでシワの進行を抑える必要があります。
そのため、紫外線の影響を抑えるビタミンC誘導体や、肌のターンオーバーを促してコラーゲンを増やすレチノール、ナイアシンなどが多く配合されているコスメがおすすめです。
目を擦るのは避ける
目元は顔の中でも動きの激しい場所です。また、目元の皮膚は薄くデリケートな場所でもありますが、瞬きの回数も多く、目をこするクセのある人もいますので、負担がかかりやすいのが特徴で、シワもできやすい場所です。
そのため、できるだけ目を擦るのは避けるように気をつけましょう。また、濃いアイメイクをして落とすときや、目元用の美容液やクリームを塗る際には力が入りにくい薬指で塗るなど、強く刺激しないように注意しましょう。
予防法・対処法②:紫外線へのケア・対策
紫外線は肌にとって大敵です。紫外線は、肌の弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンに悪影響を与え、肌を乾燥させるだけでなく、酸化や糖化にも関係し、肌をくすませたり、シワやたるみをつくる原因になります。
紫外線は量や強弱の差はありますが一年中降り注いでいますので、紫外線ジワを防ぐためには、常に紫外線対策を行うことが大切です。
そのため、必ず紫外線防止効果のあるコスメを使うようにしましょう。また、塗ったら安心という訳ではなく、塗ってから時間が経ったり、汗をかいた場合は流れ落ちてしまいますので、塗りなおすようにしましょう。
さらに、紫外線防止効果のある日傘・帽子・サングラスなどで紫外線対策をすることが大切です。紫外線ダメージは蓄積されていきますので、できるだけ早く始めるようにしましょう。
予防法・対処法③:表情筋ストレッチ・トレーニング
疲れやストレス、睡眠不足などが原因で血液の循環が滞っている場合にはマッサージがおすすめです。摩擦を起こさないように、クリームなどで滑りをよくして行うようにしましょう。
また、表情筋を鍛えることで、肌をしっかり支えられるようになります。表情筋トレーニングの方法はさまざまですが、「あおあおういうい体操」がおすすめです。
(1)「あ」と「お」の形を30秒ごとに切り換えるのを何度か繰り返す
「あ」は大きく口を開き、「お」は口の中に広い空間を作るように開きます。
(2)「う」と「い」の形を30秒ごとに切り替えるのを何度か繰り返す
「う」は「お」の形よりも唇をすぼめ、前方へ突き出してください。「い」は歯をみせて笑うように口を左右へ引きましょう。
規則正しい生活(夜更かしをしない・睡眠をしっかり摂る・ストレスを溜めない)
不規則な生活は、肌の調子が悪くなる原因のひとつです。良質な睡眠や適度な運動を心がけ、ストレスを溜めないことを心がけましょう。
ストレスは、ストレスはターンオーバーのサイクルを乱して肌に悪影響を及ぼします。趣味を楽しむなどしてストレスをこまめに発散させましょう。
ホットタオルで目の疲れを取る
ホットタオルで目を温めることで滞った血流が改善し、目の疲労感が軽減する効果があります。ホットタオルには目の疲労感だけでなく、睡眠不足の解消にも効果が期待できます。
シワの根本改善にはクリニックへ相談も
真皮ジワ(大ジワ)など、ほうれい線・目の下のたるみジワ・紫外線ジワなどは、真皮層のシワになります。しかし、市販の化粧品は肌の表皮層までしか浸透しないものがほとんどです。
そのため、真皮シワの改善など、シワを根本的に改善したい場合は、クリニックで治療を受けることも選択肢のひとつです。クリニックでは、真皮にまで効果を及ぼす治療法や治療機器を利用できます。シワを治す方法をお探しの方は、クリニックでの施術を検討しましょう。
まとめ
シワの原因は紫外線やストレス、間違ったスキンケアなど、さまざまです。シワができないようにスキンケアや生活習慣を見直しましょう。
シワの原因を取り除くことで、実年齢よりも若くみえる肌を目指しましょう!
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