脂っこい食事の後やお酒を飲み過ぎた翌日、胸焼けや吐き気など胃の不調を感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
胃もたれしているきや、お腹の調子を崩しているなどの胃腸の調子が悪いとき、何を食べて・何を飲めば良いのか?間違って胃に悪いものを摂取してしまうと逆に悪化させてしまう可能性もあります。
そこで今回は、胃もたれや胃腸炎などの際に必須、胃に優しい食べ物・飲み物をご紹介します!
胃に優しい食べもの
胃の調子の悪さが明らかに今日や昨日の食べ過ぎ・飲み過ぎを原因としている場合には、とにかくまず胃を休めましょう。食事を摂るときには、「食物繊維や脂肪が少ない」・「消化が早い」・「たんぱく質やビタミンなどの栄養素を多く含む」食品を選ぶことが大切です。
野菜
- 大根・かぶ
- 白菜
- 小松菜
- キャベツ
- にんじん
- じゃがいも
- かぼちゃ
- ほうれん草
魚・肉・豆腐類
- 鶏ささみ
- 白身魚・鮭(皮をとる)
- 豆腐・納豆
- ヨーグルト
主食
- パン(調理パン、甘いパンを除く)
- お粥・雑炊
- うどん
上記のような食品を中心にして、具材はできるだけ「細かく刻み」、「薄味」にして香辛料などは控え、できれば「茹でる」・「煮る」・「蒸す」方法で調理すると、さらに消化がしやすくなります。
なお、上記のような食事を2~3日続けても気持ち悪さなどの不快感が続く場合には、何らかの病気が隠れている可能性があります。お早目にご相談ください。
胃が痛い・気持ち悪い時に食べない方が良いもの
反対に、胃の調子が悪いときには避けるべき食べ物には、以下のようなものがあります。
普段は「身体にいい食品」とされるものもありますが、胃が弱っているときには避けるようにしてください。特に脂質の多いものは、胃の中に留まっている時間が長く、食べ過ぎると胃もたれを引き起こしやすいため、注意しましょう。
消化が悪いもの
- 海藻類
- こんにゃく
- キノコ類
- 鶏皮
- 脂身の多い肉類
- 揚げ物、脂っこいもの
硬く筋のあるもの
- ごぼう
- レンコン
酸味・塩味の強いもの
- 酢の物
- 柑橘類
- ハム・ソーセージ
- 漬物
香辛料・香味野菜
- とうがらし
- わさび
- にんにく
- しそ
胃に優しい飲み物
飲み物は、常温や温かいと感じるくらいの温度の飲み物・スポーツドリンクや白湯などにしましょう。
- 常温
- 白湯
- スポーツドリンク
胃が痛い・気持ち悪い時に飲まない方が良いもの
- アルコール
- 炭酸
- カフェインの含まれる飲み物(コーヒー・ココア・紅茶など)
- 70℃以上の熱い飲み物
- 10℃以下の冷たい飲み物
一日あたりの適切なアルコール摂取量
特に、お酒の飲みすぎは、胃の蠕動運動を抑制し胃もたれの原因になります!
お酒に関しては、厚生労働省が「節度ある適度な飲酒」として示している量は、一日当たり平均純アルコール約20gです。お酒の種類と量は、以下を参考に、飲み過ぎないようにしましょう。
- ビール中瓶:1本(500ml)20g
- 清酒:1合(180ml)22g
- ウィスキー・ブランデー:ダブル(60ml)20g
- 焼酎:1/2合(35度90ml)25g
- ワイン:2杯 24g
お腹の調子が悪い時に食事で気をつけたいこと
胃腸の調子は日頃の生活習慣との関連が深いと言われています。胃もたれや胃腸炎など胃のトラブルが生じないためにも下記の事を心がけた生活をしましょう。
- 規則正しく食べましょう
- 就寝前の食事はできるだけ避けましょう
- 栄養バランスの良い食事を心がけましょう
- 暴飲・暴食は避けましょう
- 睡眠を十分にとり、疲労の蓄積を避けましょう
- たばこは止めましょう
- 適度な運動をしましょう
- 食事はゆっくりよく噛んで食べましょう
- 冷たいものは一気に飲まないようにしましょう
胃もたれ・胃痛は病気のサイン?長引く場合は病院へ!
胃のトラブルは暴飲暴食以外にもさまざまあり、症状によっては下記のような病気が隠れている可能性があります。自己判断は危険ですので、症状が長く続くような場合は、病院で検査するようにしましょう!
- 逆流性食道炎
- 機能性ディスペプシア
- 感染性胃腸炎
- 虫垂炎
- 心筋梗塞
- イレウス(腸閉塞)
- ピロリ菌
- アニサキス
- 胃がん
まとめ
胃もたれしているきや、お腹の調子を崩しているなどの胃腸の調子が悪いときは、「食物繊維や脂肪が少ない」・「消化が早い」・「たんぱく質やビタミンなどの栄養素を多く含む」食品を選ぶことが大切です。なかなか改善しない場合や悪化する場合などは、病気の可能性もありますので、すぐに病院を受診しましょう!
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